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信仰の手引き

神さま・ご先祖さまを“おまつりしましょう”

 
 天照大御神さま、八百萬神さま、教祖宗忠神さま
 をお迎えし奉斎することですから、できるかぎりの真心を尽くし、清々しく、日々有り難い心をもって、ご家族が一緒に拝めるような御神前にすることが大切です。
 教祖神は「神を拝むには時刻にかかわらず、朝日に向かう心にて拝むべし」と御教えになっています。
 ですから日々「朝日を拝む心」で拝むことのできる御神前におまつりすることです。
 御神号は、教祖神もしくは歴代の教主様のご真筆を奉斎いたします。奉斎にあたっては、教会所を通じてご本部に申請して下さい。
 お道の先輩は「御神前の榊の枯れは心の枯れ、御神前の埃(ほこり)は心の埃である」と教えています。日々神前を掃除し、お神酒、お洗米、お塩、お水をお供えして、お祈りして下さい。


 御神前のおまつりと同様に、ご先祖様をおまつりすることを忘れてはいけません。
 人は神の子としてこの世に生を享け、この人生という道場において人の人たる道を生きることが神になる修行です。教祖神のご守護をいただき、御教えを学び、身に修めていくならば、やがて“形を脱ぐ”(昇天)とき八百萬神の一柱となって神昇ることができるといわれています。
 霊(みたま)さまとなられたら、教祖神のお導きを受け、さらにより高い神の位に進まれるように日々祈りを込むことがご遺族の大切なつとめであり、ご先祖さまの喜ばれる道です。
 ご先祖様の霊をおまつりすることは、人間生活の土台となるものであり、この土台をおろそかにして、本当に幸せな生活はありえません。自分の生命のよってきたところを考えますと、両親はもとよりご先祖様ぬきには考えられません。ご先祖様を大切におまつりして祈りを込めるということは、すなわち生かされている自分を大切にするということにもつながります。
 またご本家のお宅はもちろんのことながら、分家のお宅でも必ず「先祖代々之霊」をご自宅におまつりしていただき、日々祈りを込められることをおすすめいたします。
 ご先祖さまに関して、まつりすぎるということは決してなく、一人でも多くのご縁につらなる方がおまつりすることが大切です。各年祭(1年祭・3年祭・5年祭・10年祭・20年祭・30年祭・40年祭・50年祭)などの節々のおまつりはいうまでもないことですが、祥月命日やお彼岸など教会所の先生を招いて、ご家族で日々お祈りすることが大切です。


■神棚の迎え方
一、祭祀場所を決めましょう
  下記の御社タイプでしたら横幅90cm×奥行60cm以上を推奨しています。
  また、お祈りする時に目線より上になることに加えて、東向きか南向きが良いとされています。
  ただし、方角も大切ですが清浄にすることを心がけ落ち着いて手を合わせられる場所を確保いたしましょう。

一、祭祀の形式を考えましょう
  神様を祀る場合は、「軸物」「御社」「額縁入り御神号」の大きく分けて3タイプあります。
  ご先祖様(霊主)は出来れば霊舎(みたまや)の中に納めて祭祀して下さい。

一、御神号と霊主が貴方の家の守り神とお考え下さい。
  御社で祭祀される場合は、必ず納められる大きさを確認してから購入して下さい。

一、調度品を決めましょう。
  ご予算に合わせて御神鏡・御簾・真榊等を神具店に相談してお求め下さい。

     
 
■額縁入り御神号(上画像)
 壁掛式額縁と自立式額縁がございます。詳しくは所属教会所まで。

神さま・ご先祖さまを“おまつり”する一例

 
 昔からの奉斎として一般的なものは床の間に、“軸物”《三幅対(一神づつのもの)・連落御三神(一つの軸に御三神のもの)・御尊像御三神(教祖宗忠神の御尊像とともに御三神のご真筆いただいたもの)》でしたが、昨今の住宅事情により今では新たにご奉斎される場合は、“箱物”の御神号をいただかれるケースがほとんどです。《お社や神具などのご相談は、教会所近くにある「築田神具店」(四天王寺西門前)または、お近くの神具店にご相談下さい。》
 奉斎する場所としては、できれば東向きか南向きで、家族が集まれる明るい部屋におまつりされるのが良いでしょう。

   
■桐箱金欄包みのご神号
(大) タテ 24cm × ヨコ 11.5cm × 奥ゆき 3.5cm
(小) タテ 14.5cm × ヨコ7.5cm × 奥ゆき 3cm
 
 ご自宅の神棚に祭祀できるサイズをどちらかお選び下さい。
 教会所を通じて、ご本部に申し込みをいたします。

 ※お申し込み後、2~3週間ほどのお時間をいただきますのでご了承下さい。
   
■霊主(みたましろ)
(サイズは各教会所・葬儀社などにより様々です。)
 (例) タテ 17.5cm × ヨコ 7.6cm × 奥ゆき 7cm

 また、霊様を六柱祭祀できるもの(霊板)もあります。
 (霊) タテ 17.5cm × ヨコ 8.8cm × 奥ゆき 6cm

神さま・ご先祖さまを“おまつり”したら・・・


○姿勢を正し、朝夕“お祓い”を上げる

 朝夕御神前に向かい、姿勢を正して座って下さい。肩の力を抜き、背筋をすっと伸ばし、そして下腹で呼吸をするように心掛けて下さい。そうした正しい姿勢で、腹の底からの声でお祓いを奉唱して下さい。お祓いを上げるときも複式呼吸でつとめて下さい。朗々とお祓いが上がりだしますと、心身の健康にもつながり、一層明るい心で生きていくことができるでしょう。

○御七ヵ条、まることの生活信条を唱え実践するように努力する
 教祖神は、「心に神を拵(こしら)え、神の行いをすれば神になれる」と極意を教えて下さいました。心の中にご分心がしずまっていると信じ、あるいはしずまっているものとして生きていくことです。
 神の子として生まれた私たちは、神になることが人生の目的であり、この決意をもって生きることこそもっとも幸せな生き方です。「御七ヵ条」を守り、また「まることの生活信条」を実践することにより、神になるようにつとめてまいりましょう。
 黒住教の機関誌「日新」を(月刊)を購読されて、月々の御教えと教団の動きを学んでいきましょう。


○心をこめて、家庭の幸せと世の中の平和を祈る
 本教の目的は、
 「天照らす神の御徳を世の人に残らず早く知らせたきもの」
 との教祖神の“御聖願”に向かって“一人でも多くの人が、神の子であることに目覚め、感謝と感動にあふれた日々を過ごされるように”願いつとめることです。「謹みて天照大御神のご開運を祈り奉る」との教祖神の畢生(ひっせい・一生をかけて)のお祈りこそ、私たちが真剣に日々つとめなければならないお祈りなのです。


○感謝の心、おわびの心を奉賽箱に献納する
 日々の生活の中で、喜びを感謝の心に高め、そしてその感謝を形に表していくことが次の喜びの生まれるもとです。一日一日相応に感謝の徳を積ませていただくのです。
 また御七ヵ条はもとより御教えをたがえたとき、素直に反省してお詫びする心が大きな“祓い”となり新たな進歩を生みます。
 多くの方の誠が集まれば大きな力となります。私たちの「教祖様ありがとうございます」という感謝の浄財が世のために大きく役立つことを、教祖神はあたたかく見守り心からお喜び下さっていることでしょう。

黒住教大阪大教会所

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