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黒住教の教えTEACHINGS

黒住教の経典

 黒住教では教祖である黒住宗忠神の御訓誡七ヵ条、並びにご生前に書き記された260余通の門人へあてた手紙(御文)と詠まれた300首を越える短歌をもって経典としています。

御七ヵ条


 黒住教の立教の時とされている文化11年(1814)11月11日の「天命直授(てんめいじきじゅ)」後の文政8年(1825)から足掛け4年、文政11年まで宗忠さまは今村宮の参篭殿にこもられて御修行されました。 これを「千日の参篭」といいます。 尚、上の御七ヵ条は宗忠さまが青年期の頃から五ヵ条を記されていたものに、この千日の参篭の間に二ヵ条を加えられて、ご自身の日々の誡めとして心すべきものとして記されたものです。

道の理(ことわり)


  凡(およ)そ天地の間に万物(ばんもつ)生々する其の元は皆天照大御神なり 是(これ)万物の親神にて其の御陽気(ごようき)天地に遍(みち)渡り 一切万物(いっさいばんもつ)光明温暖(ひかりあたたまり)の中(うち)に生々養育せられて息(や)む時なし 実に有り難き事なり 各(おのおの)体中に暖気(あたたまり)の有るは 日神(ひのかみ)より受けて具(そな)えたる心なり 心はこごると云う義にて 日神の御陽気が凝結(こりこご)りて心と成るなり 人慾(にんよく)を去り 正直に明らかなれば 日神と同じ心なり 心は主人なり 形は家来なり 悟れば心が身を使い 迷えば身が心を使う 形の事を忘れ 日神の日々の御心に任せ 見るも聞くも一々味わい 昼夜有難いと嬉しいとに心をよせ 御陽気をいただきて下腹に納め 天地と共に気を養い 面白く楽しく 心にたるみ無きように 一心が活きると人も活きるなり 生きるが大御神の道 面白きが大御神の御心なり 教は天より起り 道は自然と天より顕(あら)わるるなり 誠を取り外すな 天に任せよ 我を離れよ 陽気になれ 活物(いきもの)をつかまえよ 古(いにしえ)の心も形なし 今の心も形なし 心のみにして形を忘るる時は 今も神代(かみよ) 神代今日(じんだいこんにち) 今日神代(こんにちじんだい) 世の中の事は心程ずつの事なり 心が神になれば即(すなわ)ち神なり

 上の「道の理」は、星島良平高弟(天保6年ー明治12年)の著書「教祖宗忠神御小伝」の一節で、教祖宗忠神がお道づれを教え導いておられたお言葉です。 下の「三十ヵ条」は同先生(星島高弟)が、教祖宗忠神ご在世時のお説教中などにお道づれをお導きになられていたお言葉の中から、日々の信仰生活の中で実践すべき御教えをまとめられたものです。

三十ヵ条


一  誠を取り外すな
二  活物(いきもの)を捉まえよ
三  陽気に成れ
四  我を離れよ
五  自然に任せよ
六  心は大磐石の如くおし鎮め気分は朝日の如く勇ましくせよ
七  無欲になれ
八  無念になれ
九  足る事を知れ
十  天のおあてがいを大切に勤めよ
十一 阿房(あほう)になれ
十二 慢心を去れ
十三 人智を去って天に任せよ
十四 取越苦労をすな
十五 臆病を去れ
十六 念をつぐな
十七 善人の罪を作るな
十八 何事も生かし上手になれ
十九 難あり有り難し
二十 陰気を去れ
二一 御分心を傷めな
二二 邪陽に泥(なず)むな
二三 心の角を取れ
二四 怠らず御陽気を吸えよ
二五 下腹で息をせよ
二六 不足が起きたら裸で生れた昔を思えよ
二七 毎朝毎朝産れ変った心地で日拝をせよ
二八 臆病と疑いが去らねば御蔭は現れぬぞ
二九 生きものは息するものという事で人間は勿論、鳥畜類に至るまで
   天照神の御神徳が二六時中に鼻と口より通い玉う故(ゆえ)生きて居らるる
   なんと有り難く尊い事では御座らぬか
三十 迷えば、魔寄ると申して人の心が迷う時は
   其の虚へつけ込み悪魔がより集りて様々の因果たたりをいたす
   油断ならぬぞ

右 宗忠神常に教え給いし御言(みことば)なり


黒住教大阪大教会所

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