実は、普段何気なくしているように見える“お供え”にも、本来はお供えするものによっての順序があります。代表的なものを挙げると、「 ①御酒 ②洗米 ③餅 ④魚類 ⑤鳥類(卵含む) ⑥乾物 ⑦野菜 ⑧果物 ⑨菓子 ⑩塩 ⑪水 」の順番になります。

 ■日々のご神前や霊舎への御供えは・・・。 
             
              毎朝に、お酒-お洗米-お塩-お水をお供えして下さい。
              (お酒は半月に1度のお取替えでも結構です。)
            
             左右の図は、三方(折敷)に置く場所を上から見た時のものです。
             上記の順序通りですと、左図のようにお供えするのが本来です。
             しかし、見栄えや置き易さを考えて、御自宅では右図のように、お供えしていただいてもかまいません。
 日々のお供えは1台(御酒、お洗米、お塩、お水だけ)でもかまいませんが、祝い事などの嬉しい行事があったときや節目の年祭などのときは、下図(例)などのように(三方の数は奇数が良いとされています)御神前・御霊前にお供えをいたします。
             尚、下図の■中の番号は、御供えする位置の順序です。
            お供え物にも順序があるように、置く位置にも順序があります。その順序通りにお供えしていきます。
            御神前に一番近い、真ん中(正中)が1番。その右側が2番目、左側が3番目・・・というようになります。

※ここでは、基本的なお供えの仕方を記載いたしております。この方法でないといけないというのでは決してありません。ご先祖さまのお好きであったものをお供えされるなど、真心のこもったお供えをされることが1番、神さまやご先祖さまに、お喜びいただけるものであるということを補足させていただきます。
また、御神前と御霊前には榊一対の用意もお忘れになられませんように! ご先祖様の社(霊舎:みたまや)には生花(色花)もお供えいただくのが一般的です。
 お供えについてまずご説明いたしました。
 次に、そのお供え物を盛ったお皿を置く台“三方”についてです。
                   三方には、三方の胴が無いタイプもございます。(右画像参照)
                   ご自宅では、どちらでお供えしていただいても結構です。
■三方の向き
             
             この“三方”の上にお皿を乗せて、神さまやご先祖さまにお供えをするのですが、細かくいえばこの“三方”にも向きがあります。
             “三方”の胴の部分には“眼象(くりかた)”という穴が3つあいていますが、穴があいていない1面が上(かみ)になります。ですからこの穴のあいていない面を御神号・霊主に向けます。
             こちら(拝む側)から三方の穴をみて、向こう(御神号側)が見えていなければ良いということです。
             また、胴が無いタイプのものは“折敷”の“綴目”があるほうが下(しも)になりますので、綴目を手前に向けてお供えして下さい。(下画像参照)
             また、“折敷”と“胴”が購入時に離れているタイプのものもございますので、お供え時の向きにはご注意下さい。
            
            ■三方の各部名称
            

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