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道の緒(いとぐち) ~祈りの道~

神さま・ご先祖さまを“おまつりしましょう”

  これより、黒住教を信心されようとされる方々のために、そのお祈りの仕方を簡単に紹介していきたいと思います。
 ただし、その日々の祈りのおつとめも“祈る対象”が無ければ元も子もありません。 ですから、まずは本教(黒住教)においてご家庭に祭祀していただくその対象を紹介いたします。

 【 黒住教の御祭神を自宅にまつる 】
 黒住教の御祭神ですが、その神様は勿論、“天照大御神さま・八百萬神さま・教祖宗忠大神さま”(御三神)であり、各ご家庭の“ご先祖様(霊神様)”もおまつり下さい。

 では、「どのように?」ということになりますが・・・
 御祭神に関しては、そのまつり方として大きく2つの方法があります。 そして、それらを奉斎する場所は日当たりのよい東か南向きが良いとされています。

 まずは、掛け軸の御神号にてご自宅にお祀りする方法です。
 このお祀りの仕方をされる場合は御自宅の床の間がよいでしょう。

 御自宅の床の間が大きい場合は、通常は画像【左】(先代の五代宗和教主様ご真筆)のように一幅ずつの御神号を奉斎いたします。 ですから、御三神を奉斎するには中央に「天照大御神」さまをおかけし、向かって右側に「八百萬神」さまを、左側に「教祖宗忠神」さまの御軸をおかけします。 これを『三幅対(さんぷくつい)の御神号』といいます。
 また、床の間のスペースが小さい場合は画像【右】の御三神のものを奉斎して下さい。 これを『連落御三神(れんおちごさんじん)の御神号』(または『半切御三神の御神号』)といいます。

 現在、黒住教本部でご用意していただいている御神号(軸物)の大きさは次のとおりです。

 そして、次にお社(やしろ)でおまつりする方法を説明します。
 こちらの方が、都市圏では古くから一般的なまつり方です。


 御扉が2つの場合が一般的ですが、その場合は向かって右側の扉の中に御神号をおまつりします。 この中におさめる御神号は先に紹介した掛け軸のものではなく、『錦の桐箱入り御神号』または『懐中御神号』(丈12cm×横5cm)になります。

 左の画像が『錦の桐箱入り御神号』(【大】丈24cm×幅3.5cm×横11.5cm、【小】丈14.5cm×幅3cm×横7.5cm)で、当所では以前からこちらの奉斎をおすすめしております。
 次に、自宅で御神号を奉斎する場合どこに申し込めばよいかということですが、それは全国にある黒住教々会所を通じて黒住教本部に申請いたします。 そして、教主様のご真筆の御神号を拝戴し、御自宅で教会所の先生を招いて奉斎式を執り行います。 

 次に、ご先祖様(霊神様)を奉斎いたします。
 ご葬儀に際して、本教では教祖宗忠神にお守りお導きいただくように祈願し、“霊主(みたましろ)”に故人の霊様におうつりいただく「遷魂式」を厳粛に執り行い、それ以後この“霊主”を御遺族に大切に奉斎していただきます。



 お軸で御神号を奉斎されているご家庭では、“霊舎(みたまや)を新たに設置していただきその中におさめ奉斎し、神殿(お厨子)”にて御神号を奉斎されているご家庭は、御扉が2つの場合(上の神殿画像参照)は向かって左側におさめ奉斎いたします。 神殿の大きさには現在のところ規定はありません。(ですが、最低限として御神号と霊主がきちんと奉斎できるスペースは必要です) ですので、御自宅で祭祀する場所を定めることからご家族でお考えいただければと思います。
 そして、その場所の広さに応じて教会所の先生や注文される神具屋さんに相談して下さい。 
 以上、ご家庭における基本的な“祈りの対象”について説明いたしました。

  次に、神様・ご先祖様に対してのお祈りの仕方を紹介していきますが、この祭祀方法や日々のつとめのどちらにもいえる大切なことが“黒住教本部・大教殿及び所属の教会所に準ずる”ということです。 ですから、上記した奉斎方法などで分からないことがありましたら、どうぞ黒住教本部・大教殿や所属の教会所(事前に連絡していただく方がよいです)に参拝されて、その教場でどのように奉斎しているかご覧いただいて、お気軽に在勤されている先生方に質問してみて下さい。
 また、こうした基本的な祭祀をされているご家庭には、次世代のために『御(み)しるし』(画像【右】)という祈りの対象もございます。
 是非ともお子様・お孫様の祈りの対象としてご活用いただければと願っています。
 詳しくは、黒住教学院のホームページをご覧下さい。

 尚、この項は「道の緒(いとぐち)」と題して紹介しましたが、このタイトルは副教主様が著された小冊子(頒価100円)からいただきました。 家庭祭祀の形の基本はお祀りする祈りの対象ですが、そこに心が合わさってはじめて本物になります。それには、黒住宗忠神がどのような教えを説かれたかということを知らなければなりません。 その教えの本質を端的に分かりやすく説明なされているのがこの小冊子です。 是非ともご家庭のご神前に置いて、繰り返しお読みいただければと思います。  

【次項】道端感謝 ~祈りの作法~ ←クリックして下さい

黒住教大阪大教会所

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